着物のお手入れ・保管
ここでは、大切な着物のケア、ご自宅で簡単にできるお手入れ方法、その他、着物の知識についてお話します。
着物のお手入れ・保管について
ここでは、大切な着物のケア、お手入れ、保管方法など、ご自宅で簡単にできるお手入れ方法、その他、着物の知識についてお話します。
着物の保管方法
着物のお手入れ・保管は「虫干し」が基本。 でも、それがなかなかできないのもわかります。広げておくスペースもないし、時間もない。
そこで、そもそもなぜ「虫干し」が必要なのでしょうか。
答えは《湿気》です。
着物には大敵なんです。
すなわち、湿気を遠ざければいい。現代の建物は気密性が高く、湿気がこもりやすいので、なおさら、気をつけなければなりません。
虫干しとは・・・
年に数回、箪笥(タンス)から着物を取り出して風通しを良くして害虫を取り除き、カビや変色を防止することを虫干しと呼びます。虫干しを行うのに適している時期は、年に3回あります。それぞれの時期に干すことを土用干し、虫干し、寒干しと呼びます。また虫干しを行う時間帯も考えて行いましょう。虫干しは知識のないまま行うと、逆効果になります。虫干しのポイントや注意点をしっかり理解して虫干しを行いましょう。
そこで、以下の方法をお勧めします。
- 半年に一度はたとう紙(着物が入れてある和紙)を交換=半年で、吸湿力が半減します。
- シリカゲルなど吸湿剤を使う。
- たびたび、タンスの引き出しを開けて、空気を入れ替える。
- 天気のいい日に、たとう紙に包んだままでもいいので、タンスから出して畳の上に置いておく。
以上の方法を複合して行うだけで、湿気はかなり取り除くことができます。
着物の保管についてまとめると、タンスは乾燥している日に少し開けておく。湿気取り剤、和紙や新聞紙などを入れて湿気を吸わせる。着物は湿気の多い低い場所から湿気の少ない高い場所へ移す。(1階より2階へ)水場より離す。
使用後のチェック
着物を脱いだら、しまいこんでしまう前に、汚れをチェックしておきましょう。知らぬ間にシミがついていることもあり、応急処置をするかしないかで、そのあとの対処が変わってきます。
逆に食べこぼしなどに気づかないまましまいこんでしまい、次にあけたときにはカビだらけなんてことも。
黄変がでてしまうと、繊維そのものが傷つけられるため、多少は修復できても、完全に元の状態に戻ることはありません。
事前のケアが大切なんですね。
チェックポイント
- 衿周り=皮脂、汗ジミ、ファンデーション
- 袖口=皮脂
- 前身ごろ=食べこぼし
- 裾=床の汚れ、泥はね
- 背中、帯周り=汗ジミ
汚れたときの対処法
- ファンデーション=付着したらすぐにふき取る。こすらない。→丸洗いに出す。良く着る方は定期的に丸洗いに出す。
- 食べこぼし(水性)=こぼしたらすぐに乾いた布で叩いて吸い取ります。その際、絶対擦らないこと。
対処が早ければ、そのままシミにならないこともありますが、糖分を含んだものだと、いったん見えなくなってもあとで変色することがあります。丸洗いに出しましょう。 - 食べこぼし(水性・油性混合)=対処が早くても汚れがつくとシミになり、なかなか抜けません。
シミ抜きが必要です。その際、早いほどよいでしょう。目安は半年以内。 1年以上ほおっておくとシミは落ちにくくなります。 - 皮脂汚れ=ご自宅で対処するのは難しいでしょう。着物専門店に依頼するのが懸命です。
- 汗=料金的には高いものではないので、丸洗いやシミ抜きのときに一緒に汗抜きを頼むのがベストです。
上記の方法がわかりにくい(難しい)と感じたら、あまり難しく考えずに着た都度、着物店に「丸洗い」に出しましょう!
「丸洗い」しても落ちない汚れは、少しお金はかかりますがシミヌキに出しましょう。
着物を着たあと、早めに丸洗いに出せば、たいていの汚れは丸洗いで落ちます。ただし、1年以上放置しておくのはやめましょう。逆に1年以上着る予定がなければ一度丸洗いに出しましょう!
汗抜きは大切
意外に大切で、意外に見落とされるのが汗抜き。着物は湿気に弱いし、汗にはもっと弱いのです。
干せば湿気はとれるけれど、汗の成分である塩分やアンモニアが残ってしまう。ほっておくと変色や生地の変質を招くのです。
ドライクリーニングでは、水性の汗は落ちません。
そこでお勧めするのが、「汗抜き」です。
高圧蒸気をかけて、繊維にしみ込んだ汗を弾き飛ばします。
※桐は湿度の調整ができます。
丸洗いにもいろいろある
丸洗いと言っても、一口にはいろいろな業者があります。
元々は、洋服のクリーニング屋さんで、着物も扱うようになった業者さん。
元々は、仕立て屋さんでメンテナンスの一環で、丸洗いも扱うようになった業者さん。
そして、もともと着物店やメーカーで、アフターケアの一環として、丸洗いサービスを扱うようになった、私たちのような業者。
どれがいい、悪いは、一概に言えません。
ただ、クリーニングやさんは、「クリーニング」は専門のプロフェッショナルでも、着物クリーニングには必ずしも詳しくありません。そもそもクリーニングは、洋服の世界のサービスだったんです。
仕立て屋さんは着物の専門家ですが、総合的なサービスにはいささか難があるかもしれません。
だから、当店のようなところがいいと言うわけではありませんが、着物のことならなんでもお任せいただける自負は持っているつもりです。
着物には基本的には「丸洗い」をお勧めします。それでも気になる汚れは「しみ抜き」に出してください。
丸豊では、「丸洗い」はかなりお安くできますので、一度ご相談ください。着物のお手入れ・保管は、着た後に「丸洗い」に出す。1年以上着る予定がない場合は必ず丸洗いに!そして、着物を湿気の少ない場所に置くということができれば最高です。着物の保管場所が選べないようであれば、湿気取り対策をしてください。
◆振袖の保管について
保管に最適・着物キーパーのご紹介
これさえあれば「振袖」はどこにでもしまえます。箪笥の上、ベッドの下など場所を限らず保管、収納が可能!振袖や留袖など、着る機会まで大切な着物の保管にピッタリの収納袋です。三重構造の特殊なフィルム製(国際特許取得済み)の仕様で、着物を湿気・カビ・虫食いから守り、防虫剤や面倒な虫干しも不要!さらに着物の変色を防ぎます。たとう紙に包んで、「きものキーパー」に入れてファスナーを締めるだけ!きもの・帯・長襦袢は1セット程度入ります。きものなら2枚程度収納可能です。スタッフも丸洗いから戻ってきたシーズンオフの着物を「きものキーパー」にしまっています。
【災害で見せたきものキーパーの力】
東日本大震災の折り、多くのきものが流され被害を受けたなか「きものキーパー」で保管していたきものは水浸しになることなく、浮いているところを発見され難を逃れたそうです。
着物キーパーのメリット
防虫剤を買って入れ替えの手間なし(何もしなくてOK)。湿気取り剤を買って入れ替えの必要がない(何もしなくてOK)。帯・着物・長襦袢の3枚セットでしまえる。箪笥が無くてもベッド下収納・クローゼットで保管できます。(タンスを用意しなくてもいいです)1枚3300円で半永久的に使えます。(アマゾンなら最安1800円)寸法 横約970mmx縦約430mm 厚さ約0.135mm
<製品情報>かんたん安心の着物収納袋「きものキーパー」。国際特許取得済の機能性素材「プロガード」製で、ファスナーには高密閉チャックを採用しており、ダブルチャックで大切なお着物を守ります。また、湿気、カビ、虫害から守るのはもちろん、防虫剤が不要なので手間とコストが削減できます。また、面倒な虫干しも不要なので、簡単に着物を保管することができます。※着物キーパー使用時には、必ず着物をたとう紙で包んでからお使いください。しわの原因になります。
<注意点>防虫剤は絶対に入れないで!化学薬品による生地の変色の原因となります!
・着用した着物はクリーニングをしてから収納、保管してください。
・汚れや汗の付いたままの収納は絶対にしないでください。
・防虫剤は入れないでください。(化学薬品による生地の変色の原因となります)
・保管期限は5年を目安に新しい物と交換してください。
・チャックに付いているスライダーを左右に移動するときはスライダーをしっかり持ってゆっくり閉めてください。
・長時間直射日光下での保管はしないでください。紫外線カット加工はしていますが、色やけする可能性があります。
・絹素材特有の生成りによる自然変色は防げません。
・仕様及び商品番号などは機能向上の為、予告なしに変更することがあります。
日本の気候に適した保管・桐箪笥
- 伝統ある藍と桐箪笥の融合
- JAPAN BLUE 総桐三段箪笥
- 洋室にも和室にも合うシックなデザインとスタイリング
デザインの良さと共に、桐箪笥の要である防虫・殺菌において最高の箪笥です。金具は、高級感あふれる銀古美牡丹柄。今回は、¥99,800にてご提供しております。在庫数、生産の都合上、ご注文いただいてから、ご納品まで数週間いただくことがございます。
腐食に強く、軽くて軟らかい桐は腐りやすいと考えられがちですが、実は極めて腐りにくい木材です。 それは桐に多量のタンニン(防腐剤となります)が含まれるからです。 その為桐の箪笥は長い間使用可能です。 難燃性桐は他の木材に比べ、着火点、発火点が高いため燃えにくいのも特性です。火災時に、桐の箪笥が表面は真っ黒で内部は全く燃えていなかった、という事があります。また高温多湿の日本の気候には、常に呼吸し中の湿度を一定に保ってくれる桐は最も適しています。
【桐箪笥の性質】
- 防湿効果
後の桐たんすの特徴で詳しくご紹介しますが、桐自体の組織が湿度に反応し、防湿効果がもたらされます。これが、収納に向く一番の理由です。 - 抗菌効果
桐にはパウロニン、セサミンという成分が含まれており、ノミ、ダニなどの虫がつきにくく、抗菌性に優れています。 - 保温効果
桐材は多孔質(ミクロの小部屋がたくさんあります。)なので、保温効果が大きいのです。 - 腐食に強い
軽くて軟らかい桐材は腐りやすいと考えられがちですが、実は極めて腐りにくい木材です。
それは桐材に多量のタンニン(防腐剤となります)が含まれるからです。
その為桐のたんすは長い間使用可能なのです。 - 難燃性
桐は他の木材に比べ、着火点、発火点が高いため燃えにくいです。
*木材に火がつく温度を着火点、炎となって燃え出す温度を発火点といいます。
これは、桐自体の吸湿性が高く、水分を含むことにより膨張し、 内部への熱を遮断する為と考えられます。