よく間違える肌襦袢と長襦袢の違いとは?

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肌襦袢(はだじゅばん)と長襦袢(ながじゅばん)の違い

着物を着るときは「肌襦袢→長襦袢→着物」の順番に着るので、基本的には肌襦袢と長襦袢を両方とも着用するのですが、見た目がよく似ているために混同されがちです。2つの比較をすると次のようになります。肌襦袢と長襦袢は着物を着る時に欠かせないアイテムです。着物を着るときにはインナーとして肌襦袢が必要です。今回は肌襦袢の役割と、種類について解説いたします。また、似たようなアイテムで長襦袢がありますが、違いはどんなところなのでしょうか。どちらも着付けには欠かせないものなのでぜひ知っておきましょう!

肌襦袢(はだじゅばん)

特徴:インナーとして着用(汗とりなど)

● 袖丈が短く、外見からは見えない。
● 汗や皮脂などの汚れから着物を守る。インナーの用途として着用する。
● すぐに洗える。基本的に肌着なのでこまめに洗う。
● 白色で、汗を吸収しやすい素材が多い。伸縮素材も多数あり。
長襦袢(ながじゅばん)

特徴:着崩れを防ぐ。着物のすぐ下に着るもの。

● 衿や袖が長く、外見から多少見える。少し見えるので色や柄でお洒落できる。
● 着崩れを防ぐ。
● 着物のすべりを良くして、動きやすくする。
● (絹素材のものは)頻繁に洗えない。化繊素材は洗える。
● 色柄豊富、素材も豊富、オシャレとして色柄で遊べる

 

長襦袢の特徴

長襦袢は、肌襦袢と同様に和装下着の一種であり「肌襦袢と着物の間」に着用します。
肌襦袢は肌着やインナーのイメージですが、長襦袢はジャケットの下に着用するブラウスのイメージです。
着物を汚れから守る役割に加えて、長襦袢は着物を着用したときの衿や袖口から見えるため、コーディネートアイテムのひとつでもあります。
長襦袢には半衿を縫い付けて、着物姿の衿元をより美しく見せる役割もあります。

 

肌襦袢の特徴

肌襦袢は、着物を着るときに必要な下着のことであり、肌着と考えておきましょう。
着物は着用後にすぐに洗うことが難しいですが、汗や皮脂をそのまま放置するとシミやカビなどの原因になってしまいます。
そのため、着物と肌が直接触れるのを防ぐために肌襦袢を着用することで、着物の汚れを防ぎます。
肌襦袢は綿などの汗を吸収しやすい素材で作られていることが多く、家庭の洗濯機で洗うことができ、お手入れが簡単です。
また、肌着である肌襦袢は上に着物を着た時に袖や衿が外から見えないようなつくりになっています。
薄手の素材で、白や薄ピンクなど目立たない色のものが主流です。

肌襦袢の役割とは?

肌襦袢には先ほどご紹介した「肌着として着物の汚れを防ぐ」という役割の他にも、「着物を快適に着用するサポート」をする役割があります。
肌襦袢と合わせて着用する裾よけは、すべりが良い素材で作られているので足運びがしやすくなり、着物を着て歩くことをサポートしてくれます。
また肌襦袢は、夏は汗を吸収、冬は保温効果があり、「着物で快適に過ごすことをサポート」もしてくれます。

肌襦袢の種類:①スリップタイプ

スリップタイプは、ワンピースのような形の肌襦袢です。
着物と同じように、羽織ったあとに紐を結んで着用するものが主流です。
一枚で着ることができますが、腰から上と下で別の素材が使用されているものもあります。
着物に慣れていない人は簡単に着用できるスリップタイプの肌襦袢がおすすめです。

肌襦袢の種類:➁セパレートタイプ(肌着と裾よけタイプ)

肌着と裾よけが上下に分かれているタイプです。
上半身に肌着、下半身に裾よけで上下セットで着用します。
肌着と裾よけタイプは上下が分かれていて、肌着が上半身部、裾よけが下半身部となっており、上下セットで着用する必要があります。
肌着と裾よけが別になった肌襦袢は自分の体に合わせて上下個別に調整できるので、着物に慣れてきたらこちらがおすすめです。

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