着付けに必要な小物
着付けに必要な小物と名称
着付けに必要な小物と各名称について
着付けに必要な小物 着物・振袖の着付けに必要な小物についてですが、あった方がよりベター、着やすい、着崩れない、綺麗に着れる、などの補足・注意点を記載しています。ぜひ参考にしてください。各部の名称は下記画像を参考にしてください。
刺繍半衿
基本、ベースは白地です。振袖(着物)の下に着る長襦袢の衿に縫い付けて使います。汚れが直接、振袖(着物)につくことを防止する。半衿を付け替えて使うことでクリーニングの手間を最小限にする役割があります。花柄などの刺繍を施している商品など多種多様な刺繍半衿が開発されていて華やかさをプラスします。以前に着用したことがある長襦袢では、半衿が汚れていないかを事前に確認しておきましょう。汚れている半衿をクリーニングするよりも新しい半衿をつけ直す方が安い場合もあります。特に何年も経過した半衿の汚れは落とす方がお金がかかる場合があるので詳しくは店舗スタッフに相談・確認ください。小物チェックリスト一覧には、既に長襦袢に縫い付けてあるので割愛されています。昔の人は半衿が汚れたら半衿だけ長襦袢から外して洗っていたという生活の知恵がいきている小物アイテムです。現在では、半衿を外さずに長襦袢に付いた状態で丸洗いを承っております。半衿を縫い付ける手間を省略できます。半衿の縫い付け代は、約1,500円、納期7~10日程度かかります。
伊達衿
伊達衿(だてえり)は振袖や着物に使用される装飾用の小物で、別名を「重ね衿」と呼ばれています。着物の衿元で、着物を2枚重ねたように見せる効果があり、衿元を華やかに演出する為の小物です。様々な色の伊達衿を追加してお顔・衿回りを華やかにすることでお顔の印象を変化させる重要なアイテムです。着用シーンとしては、成人式の振袖、卒業式の袴、結婚式の訪問着、付け下げ、色無地、その他の式典やフォーマルな和装の着物を着用時に使用します。中年世代以上になってくると伊達衿はしなくなるのが一般的です。特徴としては、
正絹素材のものが一般的ですが、パールやラメ、ビーズなどの装飾が施されているものもございます。リバーシブルタイプもあり、4wayで使用可能なものもございます。
衿止めピンやコームピンが付属して販売していることが多いです。使用方法として、刺繍半衿の上に伊達衿を追加して色衿を重ねて使うイメージです。差し色を衿元に入れることで印象を調節する役割を担っています。着付け時には長襦袢や着物に軽く縫い付けて着付けをすることが多いです。衿止めピンなどで仮止め状態で着付けすることもありますが、ある程度伊達衿を縫い付け作業をしたうえで着付けする方が衿元が綺麗になります。伊達衿の長さも市販品であれば決まっているので胸が厚い方は伊達衿をずらして縫い付けたりして生地が足りなくならないように着付け時に工夫が必要です。着付けが綺麗に決まるように着付け時には事前に伊達衿をつけることを着付け師さんに依頼しておきましょう。間際に依頼すると縫い付け作業に時間を取られて着付け時間が必要以上にかかることになるので注意が必要です。これに関しては、半衿をつけることも同様に一定の時間がかかるので着付けの仕上がり時間に影響を及ぼすので事前に準備しておくように気を付けましょう。
帯〆(帯締め)
帯を固定し、着崩れを防ぐ役割があります。帯の中央に締める。着物のコーディネートに華やかさや可愛らしさを加える小物です。長さは一般的に150cm前後です。主に丸組紐(まるくみひも)と平組み紐(ひらくみひも)の2種類があります。組み紐の形状が丸いタイプと平たいタイプの2種類です。平組:最も格が高く、幅広く使用される帯締めです。紐が平らに組まれており、第一礼装から普段着まで使えます。丸組:平組の次に格が高く、円筒状に組まれています。結びやすく、初心者向けです。振袖や花嫁衣装によく使われます。
帯揚げ
帯揚げは、着物を着る際に使用される布で、帯の上部で結ばれます。主な役割と特徴は以下の通りです。
- 帯枕や仮紐を隠し、着物姿を整える
- 着物と帯の間に挟み込み、全体の印象を美しく仕上げる
- 着物コーディネートのアクセントとなる
結び方には様々なバリエーションがあり、リボン結びやツートーン結びなどのアレンジも可能です。
着用後に着物のたたみ方で困ったらこの動画
着付け当日の注意点
- インナーの選び方: 着付け当日は、ワイヤーブラジャーやブラカップインナーの着用はご遠慮ください。着付けによる締め付け感があるのでブラジャーのワイヤーなどが痛い場合があるので使用を避けましょう。また、ブラジャーの生地の厚みやブラカップの厚みで、着姿が太って見えたりするので、なるべく胸周りは厚みがない生地が推奨です。必要であれば和装用のブラジャーがおすすめです。また、体型に凹凸があると着付けの際に着物がシワになり着姿が綺麗でないので胴回りをタオルなどで補正し、身体の凹凸を極力なくしていきます。これを着付け用語で「補正をする」といいます。胸が豊かな方は、着物和装ブラジャーの着用をお勧めする場合があります(店頭で販売中)。和装ブラジャー¥3000程度。サイズ:M・L・LL等。
- レンタル料金: 和装小物一式を忘れた場合は、レンタル料金¥1,500がかかります。
- 衿周りのインナー: 着物の衿から洋服のインナーが見えないように、衿周りが広く空いたインナーをご着用ください。
- 着替えやすい服装: ヘアメイク後にヘアメイクが崩れないよう、【ジップ】や【ボタン】の洋服をご着用ください。
- 空腹時の着付け: 空腹の状態で帯を締めると苦しく感じることがあります。少しでも食事をしてからご来店ください。
- 新品の草履: 新品の草履を履く際は、事前に草履の鼻緒(はなお)を手で揉んで柔らかくしておきましょう。特に合皮の鼻緒は硬めなのでご注意ください。足馴染みに時間がかかります。足が甲高の方で草履がきつく感じた場合は、簡易的に鼻緒を調整させていただきます。
着付けに必要な主な小物
メインアイテム
- 振袖・着物
- 長襦袢
- 帯
長襦袢については、着物と同じ形・寸法で着物より少し薄手の生地を使います。色は一般的にピンクや白などの淡い色が多いですが、濃い色もあります。長襦袢は着物の下にピタッと合わせて着るので、同じ寸法・形になります。ただし、長襦袢は着物よりおはしょり分、丈が短いです。**肌襦袢(肌着)**と名前が似ているので間違いやすいですが、肌着・肌襦袢はインナーとしての役割で形も異なりますのでご注意ください。
続いて、
帯周辺の小物
- 帯〆(ひものような形状で帯の上で結んでいるもの)
- 帯揚げ(帯の上の位置でに締めているもの巾30cm、長さ120cm程度の布)
- 帯枕(帯を後ろで固定するもの、変わり結び・お太鼓結びを固定する役割の小物)
- 三重紐(振袖着用時のみ使用する小物。代わり結びの羽を作る際に必要です。)下記画像参照
などがあります。振袖の方は、変わり結びをするために追加で3重紐(さんじゅうひも)、トリプル仮ひもと呼ぶひもが必要です。※3重紐(トリプル仮紐)は、変わり結び時にたたんだ帯を羽を作る際に必要な小物です。
着付けに必要なその他の小物
- 肌襦袢(肌着インナー):肌着・肌襦袢(はだじゅばん)は、着物を着る際の基本的な下着(インナー)であり、肌に直接触れる部分です。長襦袢と間違いやすいので具体的な違いについては下記でも解説していますので参考にしてください。https://wayukanmarutoyo.com/long-undergarment-and-hada-undergarment/
- 伊達締め2本(マジックベルトでも可)
- 伊達締めのシャーリングタイプは、着物の着付けをより簡単で快適にアイテムです。主な特徴は以下の通りです:
・ポリエステル素材が一般的
・ゴム状のシャーリング(伸縮性のある織り)が一部に使用されています。
メリット:
体にフィットしやすく、伸縮性がある。
しっかり結ばなくても楽な締め具合。
長時間の着付けでも疲れにくい。
価格と人気:
絹製の伊達締めの約半額程度。 - 腰ひも(3~4本) 腰紐の主な素材には以下のようなものがあります:
- モスリン(ウール):
- 最も一般的で初心者におすすめの素材
- 締めやすく緩みにくい
- 着物を傷めるリスクが低い
- お手頃な価格でお手入れも簡単
- モスリン(ウール):
- 衿芯
- 前板
- 後ろ板(振袖着用時のみ使用)
- 薄手浴用タオル4~5枚
- 草履バッグ or ブーツ
- 足袋
- 和装ブラジャー(必須ではないがあった方がキレイ)
和装ブラジャーがない場合は、スポーツブラやブラトップ、ノーブラでもOKです。ワイヤー入りブラジャーやブラカップインナーは避けましょう。和装用肌着または和装スリップを着用してください。キャミソールや丈の長いフレアパンツでも代用可です。タオル5本は補正用として使用します。ウェストベルトやコーリンベルトも着崩れ防止に役立ちます。半衿は白色がすっきり綺麗で、正統派に見えます。
あった方がベター、着やすい、着崩れない、綺麗に着れるなどの豆知識
■和装ブラジャー
なければ、スポーツブラ・ブラトップやノーブラでOK。ワイヤー入りブラジャーは、帯を締めるとワイヤーが肌に当たって痛くなる可能性があるので避けましょう。ブラカップインナーも綺麗に着せれないのでNG。
色・柄は問いません。
■タオル5本(補正用)
使う数は個人差があります。粗品でもらうような薄手のタオルです。バスタオル・ハンカチタオル不可。
セパレート(上下分かれているタイプ)の、肌襦袢・裾除けでもOKキャミソール・丈の長いフレアパンツでも代用可。暑いからと言って、肌着を着ないで着物を着るのはNG!エチケットとして、きちんと着用しましょう。
■前板
ベルト付きでもOK(ベルトなしの方がきれいに着せれる)
伸び縮みするので、腰紐に比べて少し楽に着る事が出来ます。
無くても着付けは出来ますが、着崩れ防止になります。
お顔周りの小物
です。半衿は、長襦袢についているか確認してください。
半衿は長襦袢の衿に直接縫い付けます。ついていないと当日、慌てますので確認が必要です。着付け時間にも影響しますので注意が必要です。着物をよく着る方は、汚れた半衿だけ洗って付け替えたりします。半衿を付けたまま長襦袢ごと洗えますが丸洗いに時間がかかります。丸洗いは、店舗で約1か月みておいた方がいいでしょう。それから伊達衿は別名、重ね衿とも呼び、お顔を華やかに見せる色の衿です。そして最後に衿芯です。衿芯は着付け直前に長襦袢に通して使う小物です。しっかりとした硬さがあるので長襦袢に衿芯を入れると衿のカタチがきれいに決まります。
■半衿
白の半衿はすっきり綺麗、正統派に。
以上が着付けに必要な小物についてです。
着付けに必要な小物 まとめ
ご自分の体型や身長などを考慮して着付け用の小物を選んでいくと見違えるようにきれいに細く着付けできるようになります。かつ長時間着ていても着崩れないで苦しくない着付けになります。着付け小物で違いが出てきます。綺麗に細く苦しくない着付けは、是非、専門家にご相談ください。
【注意点】半衿付け代え約10日、着物クリーニング丸洗い約1ヶ月、しみ抜き約2~3週間程度お時間かかりますので詳しくはお着物を持って店舗にお問合せ下さい。
着付けに必要な小物チェックリスト
豊橋市 | 和遊館丸豊 豊橋店 |
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住所 | 〒441-8113愛知県豊橋市西幸町笠松27−2 |
田原市 | 和遊館丸豊 田原本店 |
住所 | 〒441-3416愛知県田原市東赤石4丁目83 |